システムの受入テストを行う
システムが納入されたら、もしくは、パッケージソフトが使用できる状況になったら
本稼働する前に、機能要件、非機能要件が満たされているのか、
自分たちで実際に使ってみて確認することが重要だ。
この「使ってみて確認すること」を受入テストという。
受入テストのひとつの手法として、並行稼働がある。
システム導入前の業務と新システムでの業務を両方行い、
それぞれの業務のアウトプットやプロセスを比較し、不備がないかチェックするのだ。
また、システム導入後の作業プロセスをシナリオ化し、
そのシナリオに沿って実際に業務を行ってみるという手法もある。
受入テストをベンダーに任せきりにするケースも見聞きするが、
「こんなはずではなかった」「これでは使えない」という状況にならないためには
受入れる側が主導して実施するべきであろう。
受入テストをきっちりと実施することで、本稼働時の初期トラブルを低減できるメリットも
期待できるのである。
この受入テストは現場も巻き込んで実施することが肝心だ。
社員への負荷が懸念されるが、それよりもシステム導入を「ひとごと」ではなく
「自分ごと」とする意識づけには良いアプローチになるだろう