機能要件を決めたら、次は非機能要件だ。
非機能要件は、その業務や社内の体制によっても決めるべき項目が異なるが
直接システムに関係ないが運用していくうえで必要な機能を指す。
具体的には、システムに必要な信頼性などの品質(SLA)、導入前の教育と訓練の
支援、トラブル時の運用サポートなどだ。
SLAの例としては、業務の過渡期にシステムへのアクセスが集中したとき、または、
数年後にデータが蓄積したときのレスポンスの保証、運用中のシステム障害に
対する対応などがある。
その他、バックアップ方針や、BCPに関する取り決めもしておいた方がよい。
レスポンスなどはシステムのアーキテクチャ、ハード関連などの稼働環境のスペックに、
運用に関する要件は、運用保守費用に大きく影響する。
具体的な内容はベンダーとすり合わせることになるが、オーバースペックとならないよう
機能要件同様、社内の他のシステム化方針と方向性を合わせ、策定しておこう。