プロジェクト計画では、プロジェクトが対象とする範囲、プロセスごとのマイルストーンとデッドライン、
参画メンバーに必要なスキルや経験、プロジェクト予算、クリアすべき品質基準、リスク対応などを
策定する。
そして、プロジェクトが予定通り進んでいるか、何をもって判断するのかを明確にしておく必要がある。
ただ「遅れている」「品質が悪い」では、「テコ入れ」のタイミングや、何を改善すればよいのかが
ぼんやりとしてしまい、対応が遅れてしまう恐れがあるからだ。
そこで、確認・判断するための定数的な指標、「チェックポイント」を定義・周知しておく。
このプロジェクトでは何が重要で、それを量るには何の値が最適なのかを見極め
フェーズやプロジェクトの状態により、許容できる閾値を決めておくのだ。
同じ指標でもチェックする間隔を調整したり、同じチェック内容についても粒度を適切にすることで
より正確なプロジェクトの状態把握に役立てることが可能となる。
状態判断時に注意したいのは、一つの指標のみにとらわれないことだ。
進捗率が良くても品質指標が低ければ意味がないし、その逆もしかり。
総合的な判断力が求められる。